寺院案内

正源寺のご紹介

ご挨拶

瑞雲山正源寺の縁起は、戦国の世も終わり近づく文禄元年(一五九二年)、当時の牛久城主の由良国繁公により戦で命を散らした人々の菩提を弔う為に七観音八薬師の一つとして創建され、歴史を刻んできた曹洞宗のお寺です。

当初は、久宝山正源寺と称しておりましたが、江戸時代に入り牛久藩主山口家二代目の弘隆公の時代になると、牛久藩のお膝元だったお寺の門前は水戸街道の中央に位置する重要な中継駅として整備され、牛久宿として栄えました。それに伴い正源寺も牛久宿の安寧や街道を行きかう人々の安全を見守るお寺として弘隆公の支援を受け、現在の瑞雲山正源寺に改められております。

ご本尊南無釈迦牟尼仏と、交通安全、厄除け祈願の南無馬頭観世音菩薩、火防の秋葉権現をお奉りし、長い年月の間、法灯の盛衰等、苦難の道は多々ありましたが、歴代の住職方の並々ならぬ尽力や、多くの方々の篤い信仰に守られ、古くより観音様ゆかりの禅寺として守られてきました。昨今では、池波正太郎著「鬼平犯科帳。雲竜剣」の中に登場するお寺としても親しまれ、現在に至っております。

現住職

十五代目住職 天巌良雄

宗派

曹洞宗(禅宗)

本山

福井県   吉祥山 永平寺
神奈川県  諸嶽山 總持寺

宗祖

永平道元禅師
瑩山紹瑾禅師

本尊

南無釈迦牟尼仏

宗旨

お釈迦さまより歴代の祖師(そし)方によって2500年以上にわたり実践され相続されてきた「正伝(しょうでん)の仏法(ぶっぽう)」を依りどころとし、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎを通して、各々が「仏の心を備えた姿」であると自覚することにあります。

仏の心「仏心(ぶっしん)」には自分のいのちを大切にするだけでなく他の人びとや物のいのちも大切にする、他人への思いやりが息づいています。お釈 迦様も、道元禅師も全ての人はみな仏心を与えられてこの世に生まれたとおっしゃっておられます。しかし、私たちは時としてご縁に生かされて生きている事を 失念し、その尊さに気づかずに人生を謳歌し、後悔や苦しみ、悩みのもとをつくってしまいがちです。

坐禅の精神を日常の生活に生かし、毎日の生活の中の行いを一つ一つ大切しようと心がければ身と心が調えられ私たちのなかに仏の心は現れます。特別なことはありません。誰でも実践できる教えです。

お釈迦さま、道元禅師、瑩山禅師、歴代の祖師方の「み教え」を信じ、お互いに安らかでおだやかな日々を送ろうと日々精進する中に、人間として生まれてきたこの世に価値を見いだして行こうというのが曹洞宗の教えです。

 

 

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